頭の回転を速くする・脳を鍛える9つの習慣

頭の回転を鍛える① その日、一日の出来事を思い出す


記憶力アップに役立つ方法です。寝る前、ベッドに入ったら、その日の朝から寝るまでにあった出来事を1つ1つ、忠実に思い出して言葉にしておきましょう。

ポイントは、頭の中で考えるのではなく、「言葉に出して言う」ということ。

この方法は記憶力アップに役立つのですが、特に「同じミスを繰り返す」という方にオススメ出来る方法です。

同じミスを繰り返す人というのは、「こうすれば同じミスを防ぐ事が出来る」と、想像する能力に欠けているのです。したがって、同じミスを何度も繰り返し、その中で自己嫌悪に陥っている人が多いのです。

ならば、ベッドの中で「こんなミスがあった。同じミスを繰り返さないためには、ここの確認作業をしっかりやっておけば良い」と、言葉に出して言っておきましょう。

そうすることで、同じミスを繰り返しそうになった時、「おっと!この確認作業をしなければ…」と気付くようになり、いずれ、ミスの繰り返しをしないようになるのです。

とても簡単な方法なので、ぜひ今夜から実践しておきましょう!

 

頭の回転を鍛える② 頭の回転を鍛える食べ物に頼らない


残念ながら、頭の回転を鍛えるための特定の食べ物は存在しません。「これを食べると良いよ!」というのはないのです。

よく、「○○ダイエットが良い!」と聞きますが、本当に良いなら今ごろ日本人全員がスリムな体型になっているはずです。「この英語教材で話せるようになった!」も同じですよ。本当に話せるようになるなら、今ごろ日本人全員が英語ペラペラになっているはずです。

頭の回転を上げる事も同じです。決定的な食べ物があれば、「頭の回転を早くしたい…」という悩みなど存在しない事になってしまいます。しかし頭の回転で悩まれている方が多い以上、やはり決定的に良い食べ物は存在しないということになるのです。

結局のところ、「体に良い食べ物=脳に良い食べ物」と言えます。よく、「チョコレートが良いよ」と聞きますが、実はこれも少し間違っています。

たしかに、チョコレートを食べると脳の回転が早くなります。脳を働かせるためにはブドウ糖が必要であり、チョコレートなどの糖分を多く含む食べ物に効果があるのです。

しかし、これは「即効性がある」という、「効果が出るまでの時間が短い」というだけで、「疲れて頭の回転が遅かったが、チョコレートで普通に戻った」という現象にすぎません。つまり、自分の限界を超えて回転スピードが早くなる事はなく、あくまでも「マイナスがゼロになった」と言わざるを得ないのです。

もう一度言いますが、脳に決定的に良い食べ物は存在しません。やはり、「健康体でいる」が一番の薬と言えるでしょう。

唯一あるとすれば、脳の栄養となる「ブドウ糖」ですかね。

 

頭の回転を鍛える③ 睡眠をしっかり取る


私事で恐縮ですが、先日、スーパーに買い物に出かけた時の話です。青果コーナーに差し掛かったところ、「横縞のスイカ」を発見したのです。「おおっ!新種のスイカか!?」と思ったのですが、「横向き」にスイカが陳列されているだけでした…

この時、私は仕事が忙しくて徹夜明けだったのです。徹夜明けで仕事をこなし、ふらふらの状態でスーパーに行ったのです。なので、なので、こんな恥ずかしい勘違いをしてしまったんですね。

このように、脳に休息(睡眠)を与えないと、どうしても回転スピードは遅くなってしまいます。よほど忙しくない限りは、しっかりと睡眠を取った方が良いでしょう。

上記で、「体に良い食べ物=脳に良い食べ物」を紹介しました。結局のところ、「健康体でいる」が脳に最も良い環境なんですね。したがって、「バランスの良い食事+睡眠」で、健康を維持するよう心がけましょう。さもないと、ただでさえ仕事でミスをするのに、さらに回転スピードが遅くなって「ミスのオンパレード」になるかもしれませんよ。

夜勤をされている方には難しいかもしれませんが、ごく普通に良いと言われている生活リズムを守り、食生活のバランスを整えることを実践しておきましょう。

そして、心地よい眠りを得るには、リラックスした感情をつくるのが一番です。1/f の揺らぎで脳内をα波で満たしてくれる、自然界の波の音や穏やかな音楽を聴いて、眠りの質を上げましょう。

自然界の波の音

 

この音は作り物ではなく、波の音を実際に録音し、編集したものですから、
とても、リラックスして眠れますよ、ブログの再生用のものは、2分程度の長さですが、こちらはゆったり聞けるように30分の長さになっています。

 

 

頭の回転を鍛える④ ウォーキング


ウォーキングやストレッチは、脳に非常に良いとされています。激しい運動はダメですが、「歩く」や「体を伸ばす」など、とても良い効果を持っているのです。

その秘密は、「体内の血流を良くする」という点にあります。脳を動かすにはブドウ糖が必要ですが、もう1つ、絶対に必要なものがあります。それが「酸素」なのですが、酸素は血液に運ばれて脳にやってきます。したがって、脳への血流量が少ないと、その分だけ酸素量も減る事になり、それが脳の働きを弱めてしまうのです。

そこで、通勤や通学時などで、「1つ手前の駅で降りて歩く」という方法が良いでしょう。その分だけ早起きをする必要がありますが、頭の回転を早くして仕事に臨むなら必要不可欠なことなのです。

また、仕事中に「疲れた~」と感じたなら、すぐにストレッチで体を伸ばしておきましょう。特にデスクワークを専門にしている方は、長時間を同じ姿勢で過ごすため、体が固まりやすいのです。したがって、ストレッチで体をほぐし、脳への血流量を上げるよう心がけて下さい!

 

頭の回転を鍛える⑤ 初めてのことをする


頭の回転を鍛えるには、「初めてのことをする」という方法も有効です。では、なぜ初めてのことをすれば、頭の回転が鍛えられるのでしょうか?

その秘密は、「使った事がない部分の脳を使うから」という点にあります。脳を鍛えるには、脳の様々な部分に刺激を与える事が大切です。しかし日々の仕事がルーティーンワークで、「使う脳の部分が毎日同じ」では活性化できるはずありません。

そこで、「頭を使う何か」を始めてみましょう。もちろん、「これまでにやった事がない」が必須条件です。

この方法を実践している方は多く、特に語学関連のスクールに通う方が増えています。私の知り合いに英会話講師がいるのですが、会社から受験の指示が出るケースが増えていることも手伝って、「受講の申し込みが本当に多い」と言っています。

そして初めてレッスンを受けた生徒たちからは、「なんか、今まで使った事がない脳みそを使った」という感想が多いようです。

もちろん語学以外でも構いませんよ。簿記の資格取得を目指すのも良いですし、何か仕事で役立つ他の資格の勉強を始めても良いのです。

ポイントは、「初めてのことで脳に刺激を与える」という点です。この点を守って何か新しい事を実践しておけば、その分だけ脳が鍛えられますよ!

 

頭の回転を鍛える⑥ 人とのコミュニケーションを増やす


「脳を鍛える方法」は多くありますが、実は、そのほとんどが「記憶力や理解力をアップさせる方法」なのです。つまり、計算が早くなったり、新しい事を理解する能力のアップに役立つ方法です。

一方、それらの方法では「表現力」や「想像力」は身につきません。そこで、「人とのコミュニケーションを増やす」という方法を実践しておきましょう。しかし、チャットや掲示板のような「活字によるコミュニケーション」ではダメです。対面での「言葉によるコミュニケーション」を心がけておきましょう。

人と話すという事は、「その人に情報を伝える」という作業になります。当然、情報を伝えるには「伝わりやすさ」が重要でしょう。この「伝わりやすさ」が「表現力」であり、最初は苦手でもコミュニケーションを繰り返すうちに上手くなっていくものです。

ポイントは、「何を一番伝えたいのか?」を常に頭で考える事です。そうしておけば話の脱線を防げますし、相手に情報をスムーズに伝える事が出来るでしょう。

もちろん、そのためには「相手の言葉を聞く」も欠かせません。これが「想像力のアップ」につながり、「話を聞いて想像力を養い、自分の言葉を伝えて表現力を鍛える」という仕組みになるのです。

なお、想像力だけを養うなら、「ラジオ」や「落語」を聴くのも良いでしょう。ポイントは、「映像がない状態で情報を頭に入れる」という点です。聴覚のみで物事を理解するには、その情景を頭の中でイメージしなければいけません。したがって、聴くほどに想像力が鍛えられる効果があるのです。特に落語はオススメですね。情景をイメージできないと面白さが分からないため、「落語が面白い!」と感じれば、あなたの想像力は鍛えられている証拠になるのです。

 

頭の回転を鍛える⑦ スピードリスニングの効果とは?


「頭の回転を鍛える」という目的で、「スピードリスニング(倍速で音声を聞くこと)」を利用されている方もおられるでしょう。いわゆる早口の日本語を聞くことで、脳に負荷をかけ、それがトレーニングになるというのです。

では、本当のところ、この方法に効果はあるのでしょうか?

「効果があるorない」で判断すれば、間違いなく効果はあります。しかし、脳の回転の4大要素、「理解力・計算力・想像力・表現力」のうち、スピードリスニングでカバーできるのは「理解力」だけです。わずかに「想像力アップ」にも効果があるかもしれませんが、メインは「理解力アップ」になると考えて下さい。

したがって、「人の話を聞いても理解が遅い」や、「書類に目を通しても、全体的な理解ができない…」という人には強くオススメ出来るでしょう。

また、「聞くだけでOK」などと書かれていますが、それは大きな間違いです。「聞くだけ=理解しようとしない」ですので、集中して理解する姿勢を持って聞かない限り、何の効果もないと思います。

さらに、「頭が疲れている時は効果がない」と言えるかもしれません。スピードリスニングは人によってはオススメできるのですが、出来れば「頭の回転が絶好調の時」に実践して下さい。

 

頭の回転を鍛える⑧ 脳トレゲームと効果とは?


ニンテンドーDSなどで大ヒットした「大人の脳トレ」ですが、これは本当に効果があると思いますか?

「効果があるorない」で言えば、間違いなく効果はあると言えます。したがって、実践する価値は必ずあると思って下さい。

しかし脳の回転を鍛えるには、様々な能力が必要です。「記憶力」も1つですし、「理解力」も必要でしょう。「想像力」も大切ですし、「表現力」もあります。

このように、様々な能力をバランスよく鍛えて「頭の回転が早い」となるのですが、脳トレに代表されるようなゲームでは、記憶力と理解力はアップするものの、想像力や表現力のアップには効果がありません。

つまり、「計算が遅い」や「最近、物覚えが悪くなった…」と思われている方には強くオススメ出来る方法です。一方、「上手く表現する事が苦手だ…」という方には、あまりオススメ出来ないでしょう。

したがって、表現力や想像力を鍛えたいと思うのであれば、「作文を書くor日記を付ける=想像力がアップする」や「人とのコミュニケーションを増やす=表現力を鍛える」を実践しておきましょう。

もちろん、脳トレはゲームとしても面白いので、「頭を鍛えるのではなく、ゲームとして楽しみたい」という方であれば素直に楽しんで下さいね

 

頭の回転を鍛える⑨ 早起きをする


その弐と参で紹介した「健康体でいる」に通じる部分がありますが、午前中の脳の働きを良くするためには、「早起きをする」が非常に有効です。

脳は、起床してすぐにトップギアに入るわけではありません。個人差はありますが、およそ2時間でローギアに入り、その後は徐々にギアがアップしていく事になります。

たとえば、9時始業で7時に起床するとします。その場合は、ローギアの状態で仕事を始めなければいけません。したがって、トップギアで仕事を始めるには、せめてあと30分は早起きしておきたいものです。

もちろん、朝食も忘れずに食べておきましょう。たとえ早起きをして脳がギアチェンジしようとも、ギアチェンジに必要な栄養がなければ意味がありません。したがって、ギアチェンジがスムーズに行くよう、朝食で栄養補給をしておくことが大切なのです。

「でも、朝は何も食べたくない…」

と思われる方も多いでしょうが、その場合はカロリーメイトやゼリー状の栄養補助食品でも構いません。私自身も、二日酔いで何も食べたくない時は、「クラッシュゼリー状のコンニャク畑+レッドブル」で済まします。

本当は「米+味噌汁+おかず一品」のような組み合わせが良いのですが、コンニャク畑でも食べないよりはマシですよ。

 

いかがでしたか?

すぐに実践できる方法をいくつか紹介してきましたが、上記を心がけておけば、自覚できるほど脳の働きに違いが出ると思います。

最初は早起きなどは難しいかもしれませんが、慣れると気持ちが良いものですよ。朝日をタップリ浴びて、朝食を食べる時は幸せなのです。「今日も1日、頑張るぞ!」と、やる気が出ると共に脳の働きも良くなります。

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